
はじめに——「かわいい」は戦略でつくれる
はじめての宣材撮影、テストシュート、オーディション写真。服やメイクは頑張るのに、髪はいつも“なんとなく”で済ませていませんか?
髪は顔まわりのフレーム。前髪・分け目・毛流れ・ツヤの4要素を整えるだけで、印象は大きく変わります。この記事は、アマチュアモデル・素人モデル向けに、いま押さえるべきトレンドと、現場で使える具体的なやり方をやさしい言葉でまとめた“読みながら準備できる”ガイドです
目次
- 1. 2025年の“効く”トレンド早見表
- 2. 自分に「似合う」を見つける4ステップ
- 3. 撮影コンセプト別・“勝ち筋”ヘアプラン
- 4. 5分でわかる“前髪”の正解
- 5. レングス別・“写真で盛れる”スタイリング手順
- 6. カラーは“肌と光”で選ぶ
- 7. 当日までの準備タイムライン
- 8. 現場で差がつく“小ワザ”10
- 9. トレンド解説・もう少し詳しく
- 10. カメラ・ライティングと髪の“相性”を知る(水平思考のコツ)
- 11. ヘアメイクさんとのやり取りテンプレ(コピペOK)
- 12. 予算別・手持ちアイテムで十分“盛れる”セット
- 13. よくある失敗と回避策
- 14. 撮影スタジオを使うときのポイント(大阪エリア例)
- 15. すぐ使えるチェックリスト(保存推奨)
- 16. まとめ——“似合う”は更新できる
1. 2025年の“効く”トレンド早見表
まずは、今年の空気感を一枚で把握。用語は後の章で丁寧に解説します。
- 前髪
- シースルーバング:薄く透ける前髪で軽さと抜け感。人気は継続中。ホットペッパービューティー
- カーテンバング:中央が割れて“カーテン”のように流れる前髪。世界的にも注目度アップ。Vogue Japan
- レングス&質感
- タッセルボブ:毛先をぱつっとそろえた“切りっぱなし”の韓国発ボブ。清潔感×モードで写真映え。MAQUIA ONLINE
- ヨシンモリ:大きめカールで“面”を見せる上品ウェーブ。ツヤ感重視で大人っぽく。美的生活
- フリンジ(前髪の太さ)
- 極薄フリンジやレトロフリンジ(バーキン風)が再注目。美的生活
迷ったら「薄め前髪+タッセルボブ(またはヨシンモリ)」は、初撮影でも失敗しにくい黄金コンビです。
2. 自分に「似合う」を見つける4ステップ
STEP1:顔型
- 丸顔→縦ラインを足す。分け目をやや外側に、前髪はシースルーで額を少し見せる。
- 面長→横と奥行きを足す。カーテンバングやサイドにボリュームを。
- 逆三角→あご下に重心を置く外ハネやタッセルボブが安定。
- ベース型→表面レイヤーと顔まわりカールで輪郭に“丸み”を加える。
STEP2:髪質
- 細くペタン→ドライテクスチャースプレーで根元を起こし、毛先は38mmでワンカール。
- 多く広がる→オイル+バームで“面”を整える。巻きは太めアイロンで大きく。
- くせ毛→無理に伸ばし切らず、ツヤを優先。オイルの後に軽いヘアスプレーで表面をコート。
STEP3:首・肩のライン
- 首長め→ハーフアップや耳かけで首の美しさを味方に。
- 首短め→重心をあご下に置く外ハネボブ、高すぎないローポニーが◎。
STEP4:キャラクター
- 清楚・受けの良さ:シースルーバング×ミディやボブ。
- 大人・上品:カーテンバング×ヨシンモリ。
- モード・個性:タッセルボブや厚めフルバング。
3. 撮影コンセプト別・“勝ち筋”ヘアプラン
① 宣材・オーディション(顔立ちをクリアに)
- 前髪:極薄シースルー or カーテンバング。
- レングス:ボブ〜ミディ。毛先は内巻きワンカールで清潔感。
- 仕上げ:ツヤ9:動き1を意識。前髪の割れは透明ワックスで点留め。美的生活
② 韓国アイドル風プロフィール(可憐×上品)
- ヨシンモリの大きいカールで“面”のツヤ。耳後ろ〜首元にくびれ。美的生活
- 前髪はシースルーか薄めのラウンド。
③ ストリート/ファッション(スナップ映え)
- タッセルボブのぱつっとラインで抜けのある強さ。軽い外ハネ+ジェルで“濡れ質感”。MAQUIA ONLINE
④ ビューティー・コスメ寄り(肌のツヤ優先)
- 前髪は生え際をふわっと起こして影を作らない。
- 分け目はジグザグに取ると地肌の白浮き防止。
⑤ 和装・浴衣(うなじと横顔を主役に)
- ローポニーや面シニヨン。耳周りは“後れ毛3束”で小顔見せ。
- 後れ毛は5〜7mm幅まで。太すぎると生活感が出やすい。
4. 5分でわかる“前髪”の正解
- シースルーバング:軽さと透明感。眉下〜目上で設定すると写真でバランスが取りやすい。2025年も人気継続。ホットペッパービューティー
- カーテンバング:中央が開きサイドへ流れる。レイヤー入りで小顔効果。海外トレンドの流れも追い風。Vogue Japan
- レトロ(バーキン)フリンジ:厚みはあるが“重すぎない”まっすぐ感で洒落見え。Vogue Japan
崩れないコツ
- 前髪だけドライシャンプー→皮脂オフ
- 根元を下から弱風ドライ→ふくらみ固定
- 透け量を指先で整え、軽いスプレーを“空中散布”してふわっとキャッチ
5. レングス別・“写真で盛れる”スタイリング手順
ショート〜ボブ
- 32〜34mmで内→外のミックス巻き(顔まわりは外)
- バーム米粒2つを手で溶かし、毛先→表面へ
- 仕上げにとかさない。手ぐしで束感キープ
ミディ〜ロング(ヨシンモリ) 美的生活
- 38mmで全体を内ワンカール→面を整える
- 中間を大きくリバース巻き→くびれ形成
- オイル1滴を中間〜毛先にだけ。根元は付けない
タッセルボブ(切りっぱなし) MAQUIA ONLINE
- ストレートアイロンで面をフラットに
- 毛先はほんのり外ハネ
- ジェルorオイルでライン感を強調
6. カラーは“肌と光”で選ぶ
- スタジオ照明(5000K前後):黄みが強いカラーはくすみやすい。ニュートラル〜寒色寄りが安全。
- 自然光メイン:ウォームブラウンやベージュも血色よく映る。
- 黒髪でも、表面のツヤが出れば十分勝てます(オイル+ブラシで“面”を作るのが鍵)。
7. 当日までの準備タイムライン
- 7〜5日前:前髪・量感の微調整はOK。大幅なカットやカラーは避ける(色ムラや長さミスのリスク)。
- 3日前:集中トリートメントでキューティクルを整える。
- 前日:夜は根元までしっかり乾かす。寝癖は“濡らしてから乾かす”が基本。
- 当日朝:前髪の皮脂オフ→軽くブロー→巻き→仕上げアイテムは付けすぎない。
持ち物チェック
クリップ(ダッカール)/Uピン少々/コーム/前髪用スティック/ドライシャンプー/ヘアオイル(小)/ミニスプレー/予備のヘアゴム
8. 現場で差がつく“小ワザ”10
- 分け目は5mmずらすと地肌の白線が消える
- 前髪の割れグセは、根元を逆方向に温風→冷風
- 耳かけは“耳の上半分だけ”見せると小顔見え
- うねりは表面1〜2束だけストレートアイロンで整える
- 風あり撮影はハードスプレーを遠くから、面を固めすぎない
- 背景が暗い日は前髪を薄く→目のハイライトが生きる
- 顔まわりの後れ毛は3束まで。多いと生活感
- 顎先より下に巻きの重心→首長効果
- アイロン前は完全に乾いているかチェック
- コームで梳かす→手ぐしで崩すの順で“こなれ”を作る
9. トレンド解説・もう少し詳しく
シースルーバング
薄くて軽い前髪は、顔の余白をコントロールしやすく、宣材でもコーデでも対応力が高いのが人気の理由。2025年も検索・支持が高水準です。ホットペッパービューティー
カーテンバング
中央が自然に開いてサイドへ流れる前髪。レイヤーの入り方次第で色っぽくもヘルシーにも振れ、海外トレンドの後押しも。Vogue Japan
タッセルボブ
“房飾り”由来の直線的な毛先ライン。手入れが楽で、写真でも輪郭がシャープに出るため、ファッション寄りの撮影との相性が抜群。MAQUIA ONLINE
ヨシンモリ
“女神ヘア”の名のとおり、大きなカールで面のツヤを見せるのがポイント。顔まわりはリバースでくびれを作ると垢抜けます。美的生活
10. カメラ・ライティングと髪の“相性”を知る(水平思考のコツ)
- 逆光:髪の輪郭にライトが乗るので、毛先のライン(タッセル)や後れ毛が効く。
- 硬い直射ライト:アホ毛が強調されがち。表面だけオイル1滴+スプレー薄膜。
- 広角レンズ:顔のサイドが広がって見えやすい→顔まわりはタイトに。
- 望遠レンズ:情報量が圧縮される→前髪に透けを作ると軽さが出る。
- モノクロ:ツヤとコントラストが命。巻きすぎず“面”を整える。
11. ヘアメイクさんとのやり取りテンプレ(コピペOK)
明日の撮影ヘアについて相談させてください。
・希望:薄め前髪+タッセルボブ寄りの外ハネ/清楚め
・苦手:前髪の割れグセ、湿気で広がる
・衣装:白ブラウス+台形ミニ
・写真の用途:宣材(顔重視)
参考イメージを3枚添付します。私の髪写真も添えておきます。
当日は自前でオイル・バーム持参します。よろしくお願いします!
12. 予算別・手持ちアイテムで十分“盛れる”セット
- 1,000円以内:ドラストのワックススティック/ミニスプレー/ドライシャンプー
- 3,000円以内:ヘアバーム+コーム+ダッカール(セットの再現性が段違い)
- 5,000円以内:32〜38mmアイロン(面がきれいにつく太さ推奨)
13. よくある失敗と回避策
- 前髪が重い→毛束を3束分だけ摘んで間引く。一気に切らない。
- 巻きが取れる→アイロン前に完全乾燥+冷ますを徹底。
- ベタつく→オイルは米粒1滴から。前髪と根元には付けない。
- 広がる→表面だけストレート→大きいカールでまとめる。
14. 撮影スタジオを使うときのポイント(大阪エリア例)
- 自然光の入り方(午前・午後で変わる)を事前に確認。
- メイク直しスペースやコンセント位置もチェック。
- 例:**Rental Photo Studio Crit Lab(レンタルフォトスタジオ クリットラボ|大阪・西中島)**は白背景・自然光・動画対応など、前髪・質感の検証がしやすい環境がそろっているので、初めてのテストシュートにも向きます。
※スタジオ名は、現在実在する施設のみを例示しています。
15. すぐ使えるチェックリスト(保存推奨)
- 目的:宣材/コスメ/ファッション/和装
- 前髪:シースルー/カーテン/フル
- 分け目:中央/右寄り/左寄り(5mmずらし)
- レングス:ショート/ボブ/ミディ/ロング
- 巻き:外ハネ/内巻き/ミックス/リバース
- ツヤ:オイル/バーム(付けすぎ注意)
- 持ち物:コーム/スティック/スプレー/ドライシャンプー
- 仕上げ確認:前髪の透け・毛先ライン・表面の面・後れ毛の本数
16. まとめ——“似合う”は更新できる
トレンドは移ろっても、あなたらしさ×写真で映えるロジックは普遍です。
まずは前髪の薄さと毛先のラインを整える。そこにツヤを一滴。
それだけで、たくさんの「かわいい」が、あなたの味方になります。
参考(トレンドの確認に役立つ信頼ソース)
- シースルーバングの最新傾向(Hot Pepper Beauty特集)。ホットペッパービューティー
- 極薄シースルーバングの提案(BITEKI 2025)。美的生活
- ヨシンモリの意味とつくり方(BITEKI 2025)。美的生活
- タッセルボブの2025年まとめ(MAQUIA ONLINE)。MAQUIA ONLINE
- タッセルボブの基礎知識(minimodel ROOM 2024)。minimo(ミニモ)|美容院・美容室・サロンのスタッフを予約
- 2025年ヘアトレンド予測(VOGUE JAPAN)。Vogue Japan
読者の“いま”に寄り添うため、本記事は基本原則は普遍・具体例は最新の方針で作成しています。引用部分以外は、撮影現場での再現性を重視した実践ガイドです。