Photo Studio Crit Lab

はじめに｜アマチュアでもプロ級の物撮りができる時代

「商品撮影ってプロじゃないと無理でしょ？」—そんな時代はもう終わりました。

**大阪には、アマチュアカメラマンでも本格的な物撮りができるレンタルスタジオが数多く存在します。**適切なスタジオ選びと基本的な撮影技術があれば、ECサイトやSNSで映える高品質な商品写真が撮影できるのです。

この記事では、実際に複数のスタジオを利用した経験をもとに、大阪で物撮りに最適なレンタルスタジオ7選を詳しく比較・解説します。初心者でも分かりやすい撮影テクニックや、コストを抑える方法も併せてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

記事の信頼性について
本記事は2025年11月時点の最新情報をもとに作成しています。各スタジオの料金や設備は変更される場合がありますので、予約前には必ず公式サイトでご確認ください。

物撮りスタジオの選び方｜失敗しない5つのポイント

1. 背景設備の充実度

白背景（白ホリ・背景紙）
ECサイトやカタログ撮影の基本。幅2.7m以上あれば大抵の商品に対応可能です。

カラーバリエーション
SNS投稿やブランディング用途では、グレー・ベージュ・ブランドカラーの背景紙も重要。

セット背景
木目調・コンクリート・モールディング壁など、商品の世界観を演出する背景の有無。

2. 照明機材の種類と品質

ストロボ vs LED

• ストロボ：瞬間的な強い光、動きのある被写体に適している
• LED：定常光で見たままの仕上がり、初心者に扱いやすい

ディフューザー・ソフトボックス
光を柔らかく拡散させる機材。サイズが大きいほど自然な陰影が作れます。

自然光の活用
窓からの自然光が使えるスタジオは、商品の色再現性が高く、温かみのある写真が撮影できます。

3. スタジオの広さと設備

天井高
3m以上あると照明の自由度が高く、ライティングパターンが豊富になります。

作業スペース
作業台・アイロン台・ハンガーラックなど、商品準備に必要な設備の有無。

電源容量
同時に使用できる照明機器の数に影響します。延長コードの本数も要確認。

4. アクセスと搬入の利便性

最寄り駅からの距離
重い機材や大量の商品を運ぶ場合は、駅近のスタジオが便利です。

エレベーター・駐車場
大型商品の撮影時は、搬入経路と駐車場の有無が重要になります。

5. 料金体系と予約の柔軟性

時間単価だけでなく：最低利用時間・延長料金・早朝深夜料金も確認 キャンセルポリシー：急な予定変更に対応できるか 当日予約：SNS用の急な撮影に対応可能か

大阪おすすめ物撮りスタジオ7選｜用途別完全比較

1. Photo Studio Crit Lab（クリットラボ）｜西中島・新大阪

🏅 コスパ最強！初心者におすすめNo.1スタジオ

基本情報

• 所在地：大阪市淀川区西中島3丁目16-17 丸善西中島ビル3階3号室
• 最寄り駅：地下鉄御堂筋線「西中島南方駅」徒歩3分、JR「新大阪駅」徒歩10分
• 料金：平日2,000円〜/時、土日祝2,500円〜/時
• 営業時間：8:00〜23:00

設備・特徴

✅ 充実した無料レンタル機材：照明機器、背景紙、レフ板、三脚
✅ 高速Wi-Fi完備：ライブ配信・テザー撮影対応
✅ 更衣室・メイクスペース：大型鏡完備
✅ 当日予約対応：空き状況次第で柔軟に対応
✅ プロ撮影オプション：撮影指導も相談可能

こんな撮影におすすめ

• EC用小物・中型雑貨
• アクセサリー・コスメ撮影
• アパレル単品・トルソー撮影
• SNS用短時間撮影
• ライブ配信との同時実施

アマチュアカメラマンの評価

初心者フレンドリー度: ⭐⭐⭐⭐⭐
コストパフォーマンス: ⭐⭐⭐⭐⭐
機材の充実度: ⭐⭐⭐⭐☆

2. studio shirobako（スタジオシロバコ）｜淀川区・木川西

🏢 大型商品・本格撮影に最適

基本情報

• 所在地：大阪市淀川区木川西1-4-17 T&Mビル 2F/3F
• 特徴：横幅約10m×奥行14m（白ホリ8.5m）・天井高5.5m

設備・特徴

✅ 巨大白ホリスタジオ：大型商品・家具・家電の撮影に対応
✅ 大型リフト完備：重量物の搬入がスムーズ
✅ 豊富な無料機材：プロ仕様の照明機器が充実
✅ 高い天井：ライティングの自由度が非常に高い

こんな撮影におすすめ

• 大型家具・家電製品
• 車・バイク関連商品
• 大規模なセット撮影
• 複数商品の一括撮影

アマチュアカメラマンの評価

初心者フレンドリー度: ⭐⭐⭐☆☆
設備の充実度: ⭐⭐⭐⭐⭐
大型商品対応: ⭐⭐⭐⭐⭐

3. LUZZ STUDIO（堺筋本町）

⚫⚪ 白・黒ホリ完備の多目的スタジオ

基本情報

• 所在地：堺筋本町駅徒歩圏内
• 特徴：直角白ホリ・黒ホリ・モルタル壁など多彩な背景

設備・特徴

✅ 多彩な背景オプション：白・黒ホリ、モルタル壁、木目調
✅ 自然光活用可能：窓からの自然光も取り入れ可能
✅ ライティング検証に最適：白・黒背景で光の効果を比較
✅ 中心部立地：アクセス良好

こんな撮影におすすめ

• 高級感のある商品（黒背景）
• 色の再現性重視の撮影
• ライティング技術の習得
• 背景バリエーションが必要な案件

4. A8 LUZZ STUDIO（南堀江）

🌞 自然光×おしゃれ背景の雰囲気重視

基本情報

• 所在地：大阪市西区南堀江公園前
• 特徴：南向き大窓、木壁、モールディング壁

設備・特徴

✅ 豊富な自然光：南向きの大窓で一日中明るい
✅ おしゃれな背景：木壁・モールディング・タイル壁
✅ ライフスタイル撮影向け：商品の使用シーンも表現可能
✅ インスタ映え抜群：SNS投稿に最適

こんな撮影におすすめ

• ライフスタイル商品
• ハンドメイド・クラフト商品
• 食品・飲料（自然光重視）
• インテリア雑貨

5. Studio 8（INNOCENT STUDIO）｜難波

🎯 多目的対応の白ホリスタジオ

基本情報

• 所在地：難波エリア
• 特徴：白ホリ風多目的空間、遮光性良好

設備・特徴

✅ ライティング自由度高：遮光性が良く人工照明を完全制御
✅ 短時間レンタル対応：効率的な撮影に適している
✅ 多目的用途：商品撮影からポートレートまで
✅ 難波立地：南大阪からのアクセス良好

6. Studio Base せんびる白ホリ（船場センタービル）

🏢 中心部アクセス重視の基本型

基本情報

• 所在地：船場センタービル内
• 特徴：R付き白ホリ、中心部立地

設備・特徴

✅ アクセス抜群：大阪中心部で交通便利
✅ 基本設備充実：商品撮影に必要な設備一式
✅ コンパクト設計：効率的な撮影が可能
✅ 多目的対応：商品撮影・宣材撮影両対応

7. 撮影スタジオ クオリア（複数拠点）

📍 拠点選択の自由度が魅力

基本情報

• 拠点：新大阪・なんば桜川ほか複数拠点
• 特徴：拠点別に異なる仕様・設備

設備・特徴

✅ 複数拠点から選択：立地・予算・用途で使い分け
✅ 拠点別専門性：各拠点の得意分野が異なる
✅ 柔軟な予約：空き状況に応じて拠点変更可能
✅ 幅広い対応：家族写真から商用撮影まで

用途別スタジオ選択チャート

💰 コスパ重視・初心者向け

→ クリットラボ（西中島）

• 平日2,000円〜/時の高コスパ
• 無料機材充実で追加費用最小
• 当日予約対応で柔軟性◎

🏠 大型商品・本格撮影

→ studio shirobako

• 巨大白ホリ（8.5m）
• 天井高5.5mでライティング自由
• 大型リフト完備

🌟 おしゃれ・雰囲気重視

→ A8 LUZZ STUDIO（南堀江）

• 自然光＋質感背景
• ライフスタイル撮影に最適
• インスタ映え抜群

⚫⚪ ライティング技術向上

→ LUZZ STUDIO（堺筋本町）

• 白・黒ホリ完備
• 光の効果比較検証可能
• 多彩な背景オプション

🚇 アクセス重視

→ Studio Base せんびる白ホリ

• 大阪中心部立地
• 基本設備一式完備
• 交通アクセス抜群

📍 拠点選択の自由度

→ クオリア（複数拠点）

• 新大阪・なんば桜川等
• 用途別拠点選択
• 予約状況で柔軟対応

予算設定と時間配分の考え方

商品数別の時間配分目安

小物撮影（5〜10点・白背景）

• 必要時間：2〜3時間
• 予算目安：4,000〜9,000円（クリットラボ平日料金）

反射物撮影（ボトル・ガラス製品 3〜6点）

• 必要時間：3〜5時間
• 予算目安：6,000〜15,000円

アパレル撮影（トルソー・畳み撮影）

• 必要時間：3〜4時間
• 予算目安：6,000〜12,000円

世界観重視撮影（小道具＋背景セット）

• 必要時間：商品数×0.5〜1.0時間
• 予算目安：用途・スタジオにより大幅変動

💡 コストを抑える裏技

事前準備の徹底

1. 構図・角度の事前決定：ラフスケッチで時短
2. 撮影リストの作成：撮影順序の最適化
3. ライティングパターンの記録：次回撮影の効率化

効率的なスタジオ利用

1. 平日利用：土日祝より20-30%安い
2. 背景紙の節約：カット位置をまとめる
3. テザー撮影：現場でNGカットを即修正

グループ利用の活用

1. 共同レンタル：複数人で料金シェア
2. 機材共有：個人所有機材の持ち寄り
3. 知識共有：経験者からのリアルタイム指導

アマチュア向け撮影テクニック集

基本の3灯ライティング（EC向け白背景）

セッティング方法

1. キーライト：ソフトボックス（60〜120cm）を被写体45°・やや俯瞰位置
2. フィルライト：レフ板または弱めのライトで影を和らげる
3. 背景ライト：背景紙に直接当てて白飛びさせ、輪郭を美しく抜く

カメラ設定

• 絞り値：F8前後（被写界深度を稼ぐ）
• ISO感度：100（ノイズ最小）
• シャッタースピード：1/125秒（手ブレ防止）
• ホワイトバランス：5600K（デイライト基準）

反射物撮影の攻略法

ボトル・金属・ガラス製品

1. 長辺ソフトボックスを斜めに配置し、美しい映り込みを作る
2. **偏光フィルター（C-PL）**でテカりを制御
3. 背景にグラデーションを使い立体感を演出

具体的なセッティング

• メインライト：長辺ソフトボックス（100×50cm）を30°傾斜
• サブライト：反対側に小型ライトでエッジライト
• 背景：白→グレーのグラデーション紙

アパレル撮影のコツ

トルソー撮影

1. フラット面は斜めトップライト＋面レフで均一に
2. 立体感重視は逆サイドにキッカーライトで縁ハイライト
3. 皺取りは必須（アイロン・スチーマー活用）

畳み撮影

1. 真上からのライティングでフラットに
2. 水平維持：商品の歪みを防ぐ
3. 細部の整理：ボタン・ファスナーの向きまで注意

スマートフォンでもプロ級撮影

iPhone・Android共通テクニック

1. 望遠側使用：等価50〜70mmで歪み最小
2. AEロック＋露出補正-0.3〜-0.7で白飛び防止
3. 三脚必須＋セルフタイマーで微ブレ回避
4. RAW撮影：後処理での調整幅を確保

おすすめスマホ用機材

• 三脚：Manfrotto PIXI等のコンパクト三脚
• レフ板：30cm程度の折りたたみ式
• 外部レンズ：マクロレンズで細部撮影強化

商品ジャンル別撮影レシピ

💍 アクセサリー撮影

基本セッティング：

• 白アクリル板上でトップライト＋面レフ
• 影を薄く、反射線は細く長く
• マクロレンズまたはスマホ超接写モード

ポイント：

• 指紋・汚れの除去を徹底
• 石の輝きを活かす角度調整
• チェーンの絡まり防止

👟 スニーカー・シューズ撮影

基本セッティング：

• 45°からキーライト（大面光源）
• 下に黒レフで立体感強調
• 背景は中明度グレーが汎用的

ポイント：

• ソールの汚れチェック
• 紐の通し方を統一
• ブランドロゴにハイライト

💄 コスメ・美容商品撮影

パッケージ撮影：

• 反射線の整理が最重要
• 45°ライティング＋レフ板
• 色再現性を重視

容器撮影：

• 後ろから透過光＋リムライト
• 液面は上から面光源でクリアに
• グラデーション背景で高級感

🍎 食品撮影（常温商品）

基本セッティング：

• 拡散自然光風（大ソフトボックス＋壁バウンス）
• 色再現を最優先
• 湯気演出は霧吹き微量使用

注意点：

• 撮影用食品の準備
• 温度管理（溶ける・変色対策）
• 衛生面への配慮

👔 アパレルEC撮影

基本ルール：

• 正対・水平を最優先
• トルソーは肩傾き0°維持
• パンツは股下の水平を死守

効率化のコツ：

• 撮影順序の最適化
• 衣装替えのスムーズ化
• サイズ違いの一括撮影

📱 小型家電撮影

基本セッティング：

• 黒レフでエッジを締める
• 白レフで情報を残す
• ロゴにハイライト被り注意

特殊な配慮：

• 画面の映り込み対策
• ケーブル類の整理
• 指紋・埃の除去

撮影当日の流れと準備

予約〜入室（クリットラボを例に）

事前準備

1. 公式サイトで予約：希望日時を選択
2. 撮影プランの作成：商品リスト・構図メモ
3. 機材チェック：カメラ・レンズ・メモリーカード

持参すべきアイテム

必須アイテム：

• [ ] 撮影機材（カメラ・レンズ・充電器）
• [ ] 商品・小道具
• [ ] クリーニング用品（クロス・粘着テープ・ピン）
• [ ] ガムテープ・カッター
• [ ] 予備電池・メモリーカード

あると便利：

• [ ] 偏光フィルター（C-PL）
• [ ] 折りたたみレフ板
• [ ] スマホ用三脚
• [ ] 霧吹き（食品撮影時）
• [ ] アイロン・スチーマー（アパレル時）

入室〜撮影開始（15〜30分）

セッティング手順

1. 安全確認：電源・配線・機材の状態チェック
2. 背景設置：背景紙の保護を徹底（汚れ＝後処理コスト）
3. 照明配置：基本3灯セッティング
4. テスト撮影：露出・ピント・構図の確認

注意ポイント

• 背景紙への直接接触を避ける
• 照明スタンドの安定性確認
• 電源容量の把握

撮影実施

効率的な撮影順序

1. 同一ライティング商品をまとめる
2. 大きい商品→小さい商品の順番
3. 色味の似た商品をグループ化

テザー撮影のメリット

• リアルタイムで大画面確認
• 白飛び・黒つぶれの即座チェック
• クライアント確認（商用の場合）

撤収・退室

チェック項目

1. 背景紙の状態確認：汚れ・破れの報告
2. 機材の原状回復：借用物の返却
3. 床面の清掃：コロコロ・拭き取り
4. 忘れ物チェック：個人機材・商品の確認

よくある質問FAQ

🕐 時間・料金について

Q: 初回利用でも何時間あれば足りますか？
A: 小物10点・白背景のみなら2〜3時間が目安です。反射物や世界観重視の撮影が混ざると、プラス1〜2時間を見込んでください。初回は余裕を持った時間設定をおすすめします。

Q: 延長料金はどのくらいかかりますか？
A: スタジオによって異なりますが、通常は時間単価と同額の場合が多いです。クリットラボの場合、平日なら2,000円/時間程度です。事前に延長の可能性を伝えておくとスムーズです。

Q: キャンセル料はいつから発生しますか？
A: 多くのスタジオで前日〜当日キャンセルから料金が発生します。無料キャンセル期間はスタジオによって異なるため、予約時に必ず確認してください。

📱 撮影技術について

Q: スマートフォンでもプロ級の写真は撮れますか？
A: はい、十分可能です。重要なのは「光のコントロール」です。望遠側＋三脚＋AEロックの組み合わせで、一眼レフに近い品質を実現できます。レフ板の活用が特に効果的です。

Q: 一眼レフとミラーレス、どちらがおすすめですか？
A: 物撮りにおいてはミラーレスカメラをおすすめします。EVF（電子ビューファインダー）で露出・色味を撮影前に確認でき、失敗が減ります。また軽量なので長時間撮影でも疲れにくいです。

Q: どのレンズを使えばよいですか？
A: **50mm〜85mm（フルサイズ換算）**の単焦点またはズームレンズが理想的です。歪みが少なく、商品の形状を正確に写せます。マクロレンズがあれば、アクセサリーなどの細部撮影も可能です。

🏢 スタジオ利用について

Q: 機材の使い方が分からない場合はどうすればよいですか？
A: 多くのスタジオで基本的な使用説明書が用意されています。それでも不明な場合は、遠慮なくスタジオに問い合わせてください。特にクリットラボなどは初心者サポートが充実しています。