Photo Studio Crit Lab

Photo Studio Crit Labは大阪にある撮影スタジオです。最新で多種多様な撮影機器がご利用いただけます。


スマホでOK!モデルポートフォリオ写真の撮り方【保存版】

はじめに

「ちゃんとしたカメラがないから…」と諦めなくて大丈夫。いまのスマホは、光と構図を味方にすれば“オーディションで見せられる”レベルのポートフォリオが作れます。本記事は、10代後半〜20代前半の「モデルになりたい」女性向けに、スマホだけでプロっぽい仕上がりにするコツを、ていねいに、わかりやすくまとめた保存版です。

1. ポートフォリオの基本:審査で“見られている”ポイント

オーディション担当がまず確認するのは「素材(骨格・等身・肌の質感・表情の幅)」です。盛りすぎフィルターや過剰レタッチは逆効果。以下の“デジタル”基本4点は必須。

  • 全身(正面・自然光・足先まで)
  • バストアップ(正面・無表情/やわらか笑顔)
  • サイド(横顔〜体の側面)
  • バリエ(座り・歩き風・手を使った表情など)

この4点に“テイストカット”(私服コーデ/屋外自然光/簡単ヘアアレンジ)を加えると、素材と雰囲気の両方が伝わりやすくなります。

2. スマホ撮影の準備チェックリスト(5分でOK)

  • レンズ拭き:メガネ拭きで皮脂を完全オフ
  • 画面のグリッド表示ON(水平・三分割のため)
  • ライブフォト/ブレ防止機能ON、HDRは自然に見える範囲で
  • 望遠(2× or 3×)優先:広角の“顔パース崩れ”を回避
  • タイマー2〜3秒 or ブルートゥースリモコン
  • 白い画用紙 or 発泡スチロール板=レフ板代わり
  • 服のしわ取り:ハンディスチーマーかドライヤーの温風
  • 髪の後れ毛チェック:耳まわり・えり足・分け目

3. 光が9割:部屋・屋外・スタジオ別ベストな光の作り方

室内(窓際の自然光)

  • 窓に対して45度で立つと、顔に立体感+目にキャッチライト
  • 直射日光は薄い白カーテンやシャワーカーテンで柔らかく
  • 反対側に白レフ(発泡ボード)で頬の影を薄く
  • 背景は白か淡いグレー。ごちゃごちゃした物は画角外へ

屋外(午後〜夕方のやわらかい日)

  • 完全な日陰、または建物の“反射光”が入る場所が最強
  • アスファルトの照り返しが強いときは、芝生や土の上に移動
  • 風が強い日は結ばず“軽く耳掛け”にすると乱れにくい

スタジオ(白ホリ or 自然光)

  • スマホでも“均一な白背景”は仕上がりが整う
  • 置きライトは“左右非対称”にすると立体感UP(片側は強、反対は弱+白レフ)

4. 歪まない!きれいな顔と等身を作るカメラ設定

  • **望遠レンズ(2×/3×)**で撮る:顔が締まって脚が短く見えにくい
  • 目線の高さから撮る:上からは幼く、下からは脚が太く見えがち
  • 距離は2m前後:広角寄りの近距離はパース崩れの原因
  • AE/AFロックで明るさ一定、露出は顔に合わせて微調整
  • 連写で表情を拾う:軽い体重移動と指先の動きで“生きた写真”に

5. 迷わないポーズ&表情:厳選10カット台本

  1. 全身正面(肩力を抜き、体重は片足7:3)
  2. 全身斜め(ウエストを少し絞ってS字)
  3. バストアップ無表情(素材)
  4. バストアップ微笑(目尻だけ優しく)
  5. サイド(横顔と首筋)
  6. 座り(膝をそろえ足先は揃える or クロス)
  7. 歩き風(かかとを軽く浮かせ動きを作る)
  8. 手を使う(髪・イヤリング・袖口に触れて視線誘導)
  9. 髪をまとめた首元(清潔感)
  10. 変化球1枚(帽子・アウター・椅子小物など“あなたらしさ”)

各カット5~10枚ずつ撮れば十分。合計100枚以内に収めると選別がしやすいです。

6. 服・ヘアメイク・小物:合否を分ける“抜け感”

  • 服:白T+デニム、黒キャミ+黒スラックス、ワンピは無地でラインが出る物
  • 靴:白スニーカー or 細ストラップの低ヒール
  • ヘア:前髪の透け感、耳横の後れ毛を軽く整えるだけで清潔感UP
  • メイク:ベースは薄く、眉は自眉の形を活かす、リップは血色感のみ
  • アクセは最小限。リング1つ程度に

7. 加工しすぎ注意:スマホアプリ最小レタッチ術

  • Snapseed/Lightroom Mobile で“基本補正だけ”
    • 露出±0.3以内、ホワイトバランスは肌が黄ばまない程度
    • ゴミ取り(ヒール)で背景の小ゴミのみ
  • 肌磨きは使わない or 10%以下。毛穴やうぶ毛は“素材の証拠”です
  • 仕上げは sRGB/JPEG解像度長辺3000px前後が汎用的

8. データの渡し方:サイズ・比率・名前の付け方テンプレ

  • 比率:全身は3:4、Instagram用は4:5、バストアップは1:1も可
  • ファイル名:Name_YYYYMMDD_full_front.jpg などで検索しやすく
  • フォルダ:01_digitals(素材)と02_taste(雰囲気)に分ける
  • 共有:Google Drive/Dropbox の“閲覧のみリンク”で先方ミスを防止

9. ひとりでも撮れる工夫:自撮り・セルフスタジオ活用

  • スマホ三脚+Bluetoothリモコン(数百円〜)で十分
  • 全身鏡+窓光で“姿勢確認→本番”の順に撮るとスピーディ
  • セルフ写真館なら照明・背景が整っていてコスパ◎。撮影ブースが個室タイプなら集中できます(例:GENICBOOTH 渋谷など)。 トリップアドバイザー

10. 撮りやすいレンタルスタジオ例(東京/大阪/京都)

※掲載は“いま存在する”公開情報に基づく代表例です。最新の設備や料金は各公式でご確認ください。

  • STUDIO EASE(東京・目黒/世田谷)
     海外の街並み風や多彩な室内スタジオがあり、ファッション系や雰囲気カットも撮りやすい大型施設。白背景~ロケ風まで一箇所で完結しやすいのが魅力。 EASE+2Instagram
  • CYK Studios(東京・中野)
     “白ホリ(白い背景)”が左右にある撮影向けスタジオ。均一な白背景でスマホでもクリーンな全身・バストアップが撮れます。 CYK Studios
  • studio shirobako(大阪・淀川)
     白ホリゾントの広い空間と無料機材が特徴。スマホでも背景を真っ白にしやすく、等身がきれいに出ます。 スタジオシロバコ
  • STUDIO UNFIL(京都・桂)
     大きな窓からの自然光スタジオと白背景調の空間を併設。テラス撮影などバリエーションも作りやすいです。 スタジオアンフィル
  • Photo Studio Crit Lab(大阪・西中島)
     白ホリ×自然光の両方に対応。スマホ向けの照明・三脚なども用意があり、ライブ配信やセルフ活用もしやすい価格帯のスタジオ。 フォトスタジオクリトラボ

11. よくある失敗Q&A

Q. 顔が丸く、脚が短く写る
A. 広角で近寄りすぎ。2×/3×の望遠で2m離れ、目線の高さから。足元は画面の“手前”に来るよう立ち位置を微調整。

Q. 肌がくすむ/黄色い
A. 暖色の室内照明を消し、窓光だけに。ホワイトバランスを少し青寄りに。

Q. 目が小さく見える
A. 窓に対して45度の位置で、目にキャッチライトが入るよう立ち位置を変える。

Q. 背景が生活感だらけ
A. 背景との距離を取り、F値の代わりに“距離ボケ”を作る。白い壁の前に立つ/白シーツを壁に貼るのも◎。

Q. 写真点数はどれくらい?
A. デジタル基本4点+バリエ6点=合計10枚が目安。多くても15枚に整理。

12. 安心・安全のために(著作権・肖像権・未成年の注意)

  • 公園や商業施設は撮影ルールを確認。通行の邪魔になる場所はNG
  • 他人やナンバープレートが写る場合はモザイクやトリミング
  • 未成年は保護者同意を必ず。露出度の高い服は避ける
  • コラボ撮影は、使用範囲(ポートフォリオ/SNS/商用可否)をチャットで文章化しておく

13. 1日で仕上げるスケジュール例(テンプレ)

  • 09:00 洗顔・保湿・軽いベース、服のしわ取り
  • 09:30 室内でバストアップ(無表情→微笑)
  • 10:00 屋外の日陰で全身(正面→斜め→歩き風)
  • 11:00 休憩→データ確認(ボツ理由をメモ)
  • 12:00 室内で座り・サイド・ヘアまとめ
  • 13:00 厳選10〜12枚に絞り、最小補正→書き出し
  • 14:00 Driveに01_digitals/02_tasteで整理→応募

まとめ

スマホでも素材を正しく・魅力的に伝えることは充分可能。
コツは「光」「距離」「望遠」「背景の整理」の4つだけ。まずはデジタル基本4点から始め、少しずつテイストカットを増やしていきましょう。スタジオを賢く使えば、ポートフォリオの完成度は一気に上がります。


付録:チェックリスト(コピー用)

  • レンズ拭き/グリッドON/2×or3×
  • 窓45度/白レフ/背景整理
  • 目線の高さ/2m距離/AE/AFロック
  • デジタル4点+バリエ6点
  • 最小補正(露出・WB・ゴミ取り)
  • sRGB/JPEG/長辺3000px/ファイル名ルール
  • Drive共有リンク(閲覧のみ)

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掲載スタジオ参考:STUDIO EASE(目黒・世田谷)、CYK Studios(中野)、studio shirobako(大阪・淀川)、STUDIO UNFIL(京都・桂)、Photo Studio Crit Lab(大阪・西中島)。各施設の詳細・最新情報は公式ページをご確認ください。 EASE

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Ctit-Phot
大阪市淀川区西中島にある Rental Photo studio Crit Lab(レンタルフォトスタジオ クリット ラボ) は、 アマチュアカメラマン・地下アイドル・素人モデルの撮影や商品撮影に最適な、自然光と白ホリ背景を活かしたレンタルフォトスタジオです 「SNS映えする写真を撮りたい」「ポートフォリオ用の作品撮りをしたい」「動画やチェキ会もできるスタジオを探している」そんな方々のために、当スタジオは初心者でも使いやすい設備と環境を整えています。